万葉まほろば線 畝傍駅 全景
社寺風の平屋が連なる駅舎、右端の入母屋造りの建屋が貴賓室
奈良県にある畝傍駅は、神武天皇陵や神武天皇と皇后を祀る橿原神宮への最寄り駅です。
1940年に昭和天皇の橿原神宮行幸に際して建築され、1959年には現上皇夫妻が畝傍駅に降り立たれています。
ここは、皇族をお迎えする貴賓室を備えた現存する珍しい駅舎です。
待合室
天井は格式高い格天井
壁は漆喰壁と腰板張り
駅舎をぐるりと囲む回路
列車に乗るには、待合室を出て回廊を通り階段を登り、駅舎より高い位置にあるプラットホームへ。回廊から貴賓室の扉が見えますが、固く閉ざされていました。不定期に公開されているそうです。
貴賓室内部 出展:ウィキペディア
歴史的建造物は、シンプルで宮廷を思わせる風情。威光すら感じる不思議な駅舎です。
プラットホームは長く広いが、今は一時間に上り下りが一本づつ行き交るだけの無人駅です。
昔日の賑わいもなく、ここだけが時が止まったようです。
訪れたい場所です。