地面より1m余り高い基盤に建立された塔。基盤の周囲は柵で囲まれ長年、人の侵入を拒んでいる。普段は柵の中に入って見学することはできませんが、平成28年から行われた西塔の大修理を終えたので、初層(一層目)が一般公開されました。これは、極めてまれなことです。
配置図 ※赤丸は塔の位置を示している
当麻寺は金堂・講堂を中心線に、東西に二基の双塔(西塔・東塔)を配置している。
奈良時代から平安時代にかけて建立された古代双塔伽藍としては、日本唯一のものです。
西塔・東塔は、共に高さが25mほどの小ぶりの三重の塔です。
東塔
豊かな自然の中に威厳をもって、佇んでいます。なぜこんなに美しいのでしょうか。
基壇に登って、真下から見る軒裏は圧巻です。
柱の上にある深い軒の出を支える三手先(みてさき)組物
西塔に続いて東塔の大修理が始まるそうです。二基そろって後世に創建時の姿を伝えていきます。